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不動産売却の際に注意しておきたいこと
不動産売却にかかる費用について注意しておきたいこと
不動産売却を行う場合に忘れがちなのが、「売却する場合にもさまざまな費用が発生する」という点です。一般的には不動産会社に売却依頼を行うケースが多いですが、この場合には仲介手数料が発生します。また、無事に不動産を売却でき、利益を得た場合には税金がかかってくるという面も。
想定外の出費で困ってしまうという状況を防ぐためにも、あらかじめ発生する主な費用について知っておくと安心です。代表的な費用は、「仲介手数料」「印紙税」「抵当権抹消費用」「ローン繰り上げ返済にかかる手数料」「譲渡所得税や住民税」などが挙げられます。
この他にも、不動産のクリーニング費用などが発生してくる可能性がありますので、前もって不動産会社に確認しておくと良いでしょう。
不動産を売り出す前に注意しておきたいこと
売却相場を確認しておく
不動産会社に査定を依頼する前に、自分でも売却相場を確認しておくことも大切な作業となってきます。ある程度の相場を知っておくことで、今後不動産会社が提示してきた査定が適正なものなのかを判断することができます。
売却相場を確認する方法としては、同じエリアにある類似物件の価格を調べたり、公的価格(路線価や固定資産税評価額など)を調べるという方法があります。できる限り複数のデータを調査し、その平均で考えるようにすると良いでしょう。
複数の不動産会社に査定を依頼する
不動産売却を行う際には、不動産会社に査定を依頼します。複数の不動産会社を回るのは手間がかかりますが、1社だけに査定を依頼すると、適正な査定価格を出してくれているのかがわかりにくくなってしまいます。
そのため、複数の不動産会社からの査定結果を比較し、どこの不動産会社に売却を依頼するかを検討しましょう。また、査定価格の提示の際には、査定書を受け取ることが大切です。口頭のみで査定額を確認することは避けてください。
また、査定を依頼する際には大手の不動産会社を選択しがちですが、地元の中小企業なども検討することがおすすめです。
不動産会社との媒介契約の種類にも注意
売却の仲介を依頼する際には、不動産会社との媒介契約の種類にも注意します。
媒介契約には「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の3種類がありますが、自分がどのように売却を進めていきたいかを考えて選ぶ必要があります。
「一般媒介契約」を選んだ場合には、複数の不動産会社との契約が可能。また「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の2つは、「専任」とあるように1社としか契約ができません。そのため、不動産会社を1社に決めきれない場合には、一般媒介契約を選択しておくと良いといえます。
不動産の売り出しを開始した後に注意しておきたいこと
内覧の希望があった時にはしっかり準備を
不動産の売り出しをスタートし、購入希望者があらわれた場合には内覧を行うことになります。実際に購入希望者が不動産を見て、購入するかどうかを検討しますので、「この家に住みたい」というイメージを持ってもらうことが大切です。
できる限り良い印象を持ってもらうためにも、家の掃除・片付けをしっかりと行って内覧に備えましょう。特に、キッチンや浴室、トイレなどの水回りは念入りに。住まいを見る時にこの部分を重視する方も多いためです。
また、場合によっては新しい住居に引越しをしてから売却をするという方もいるでしょう。この場合には、家の中の荷物を全て出しておくこともポイントです。何もない状態の方が広く見えますし、何より清潔な印象を与えることができます。
売買契約書の内容にも注意
買主が決まり、売買契約書を交わす際には、しっかりと契約書の内容に目を通しておきます。いくらで売却を行うか、またどのタイミングで引き渡しを行うかといった内容に加えて、測量がもし必要な場合は売主と買主のどちらが行うのかといった細かい内容まで記載されています。
たとえ口頭で決めた内容があっても、契約書に記載されていないと無効になってしまいますし、逆に判を押すとその契約内容は簡単に変更できませんので、面倒がらずに目を通しておくようにしましょう。