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広島市で長屋売却を成功させるポイント
広島市で長屋売却を成功させるための3つのポイントと、売却する際の2つの注意点を紹介します。長屋売却を検討中の方は参考にしてください。
長屋式住宅売却とは?
長屋とは、ひとつの建物を内部で区切って複数の住居として使用している物件のこと。アパートなどの共同住宅は廊下など共用部を通じて各居室に出入りしますが、長屋式住宅では各戸が独立した玄関を持っていて直接外部と出入りできるようになっています。最近ではテラスハウスやタウンハウスと呼ばれることも。
長屋式住宅の売却は難しいと言われています。なぜなら住宅ローンの審査に通りにくく、購入希望者がなかなか見つからないからです。また、壁を共有している長屋はひとつの住居のみを切り離すことはできません。解体するにもリノベーションするにも制限がかかってしまいます。一般的な住宅と比較してできないことが多いことも購入希望者が少ない原因のひとつです。
長屋式住宅売却を成功させるためのポイント
長屋式住宅売却を成功させるためには、いくつかポイントを押さえる必要があります。ひとつずつ見ていきましょう。
隣家を買い取って売却する
もし隣家が売却や退去を検討している場合、その部屋を買い取ってしまいましょう。長屋は一住居単位で売却するより、一棟単位のほうが売却しやすいです。
他の部屋を買い取り長屋式住宅全体の所有者になってしまえば、その建物を取り壊すことも建て替えることも自由です。利用範囲が広がり、売却しやすくなるでしょう。
隣家に買い取ってもらう
隣家も売却を検討しているのならば、買い取ってもらうのもひとつの手です。他の部屋を買い取ることで長屋式住宅の利用方法に幅が出るため、隣家にとってもメリットがあります。
とにかくこの部屋を手放してしまいたい…と思っているのならば、多少値段が安くても買い取ってもらえる可能性があります。まずは隣家にほかの部屋を買い取る意向がないか打診してみるのもよいでしょう。
買取業者に売る
買取業者に売る方法もあります。買取業者であればリスクを踏まえた上で長屋の活用方法を見出し、買い取ってもらえる可能性も高いです。ただし業者による買取は、一般の流通市場における相場の6~7割程度の価格での売却となることが多いので注意しましょう。
とは言え、長屋式住宅の場合は一般の流通市場で売却しても周辺の相場より低い場合が多いので、業者買取でもそれほどギャップはないかもしれません。
長屋式住宅を売却する際の注意点
他の住人の許可が必要
長屋の所有者がひとりであれば問題ありませんが、複数の所有者がいる場合、長屋式住宅の売却には住宅全員の許可が必要です。
所有者全員の許可が必要なのは売却だけではありません。リフォームやリノベーションなどをおこなう場合も同様です。所有者全員の許可がなければ大規模な改修工事が実施できないことも覚えておきましょう。
連結部の切り離しが困難
長屋式住宅はそれぞれが住宅として機能していることから、連結部を切り離せば単独の建物とできます。連棟式建物から連結を外して単独の建物にできれば、個人の判断で家の売却が可能です。
しかし連結部を無理に切り離すと、建物の強度に影響が生じる可能性があります。連結部の切り離しは認められていますが、現実的には難しいでしょう。
まとめ
隣家の部屋を買い取ったり、買い取ってもらったりする場合、当然協議が必要になります。ただし個人間で協議しても話がまとまらなかったり、時にはトラブルに発展してしまったりすることもあるかもしれません。そのようなケースでは、業者を挟むことでスムーズな協議を行えるので検討してみてください。
また買い取り業者に売却する場合、業者によって取り扱い物件の得手不得手があるため、長屋物件が得意な業者に依頼するようにしましょう。