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不動産売却のシミュレーション方法
不動産売却をシミュレーションするための3つのステップ
不動産の売却を検討する場合には、最終的に手元にどれくらいの金額が残りそうなのかを知りたいと考える方も多いでしょう。そこで、ここでは不動産売却のシミュレーション方法をご紹介していきます。
1.不動産を売却した時の価格を算出
まずは、不動産がどれくらいの金額で売却するのかを算出する必要があります。ただし、国家資格を持つ不動産鑑定士でなければ適正価格を判断できないため、不動産会社に査定を依頼するのが一般的です。
ただし、おおよその価格でもいいからすぐに知りたいという場合には、国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営している「REINS Market Information」というサイトや、国土交通省が情報提供する「土地総合情報システム」といったサイトで都道府県や市町村、土地の面積、築年数など条件を絞り込むことによって、自分が売却したい不動産と近い条件の物件ではどのくらいの売却額になっているのかを見つけられます。
2.不動産会社に支払う仲介手数料を算出
不動産会社に売却を依頼した場合には、仲介手数料を支払うことになりますので、どれくらいの額になるかを計算しておきましょう。この仲介手数料については、国土交通省で上限が定められています。
- 200万円以下の部分:売却価格の5%+消費税
- 200万円~400万円の部分:売却価格の4%+消費税
- 400万円以上の部分:売却価格の3%+消費税
上記のように定められていることから、例えば不動産売却価格が500万円だった場合には下記のような計算方法になります。
- 500万円のうち200万円以下の部分:200万円×5%=10万円+消費税
- 200万円~400万円の部分:200万円×4%=8万円+消費税
- 400万円以上の部分:100万円×3%=3万円+消費税
上記を合算して「21万円+消費税」が不動産会社に支払う仲介手数料となります。ただし、この場合に計算できる仲介手数料は上限であることから、ケースによってはここで算出した金額よりも安い場合もあります。
3.不動産売却にかかる税金の算出
不動産売却を行った場合には、税金がかかってきます。この時にかかる税金の種類は「登録免許税(1不動産につき1,000円)」「印紙税(売却金額により異なる)」に加えて、売却利益が出た場合には「譲渡所得税」がかかります。
譲渡所得税については、短期譲渡所得の場合は「39.63%」、長期譲渡所得の場合は「20.315%」の税率を課税譲渡所得にかけて税額を算出します。
マンション売却で費用を節約するコツ
仲介手数料を節約する
まずは仲介手数料の値引き交渉を行って節約を行う方法が考えられます、例えば売却を依頼している不動産会社でマンションの買い替えを行ったり、同じように売却を検討している知り合いを紹介することで、値引き交渉を行える場合も。また、複数の業者を比較している旨を伝えて交渉を行うという方法もあります。
ハウスクリーニング費を節約する
ハウスクリーニングを行う場合には、繁忙期を避けて依頼をすることで費用を抑えられる場合があります。年末や3〜4月など引越しが多い時期にはどうしても高額になる傾向があるため、それ以外の時期に複数の業者に見積もりをとって検討しましょう。場合によっては業者に値引きができないかを交渉するのもひとつの方法です。
まとめ
不動産売却のシミュレーション方法について紹介してきました。ただし、シミュレーションはあくまでも概算です。そのため、正確なシミュレーションを行うためにも不動産売却を取り扱っている会社に問い合わせることをおすすめします。
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